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酸素濃度計とは? 建設現場になぜ必要?
酸素欠乏症、酸欠防止則、使い方や種類について

酸素濃度計とは?

酸素濃度計とは、その名の通り酸素の濃度を測定するための計測器です。新型コロナウィルスの流行拡大とともに耳にする機会の増えた血中酸素濃度計(パルスオキシメーター)や液中酸素濃度計など数種類ありますが、ここでは現場の酸素の濃度を計測する酸素濃度計について、通気が不十分な建設現場や密閉した空間での作業で必要不可欠である理由も含めてご紹介します。

製造業と建設業で、酸素欠乏症の発生が多い

酸素欠乏事故は命にかかわる大事故となり、後遺症や二次被害などにもつながります。酸素欠乏事故の多くは、製造業と建設業において発生しています。

酸素欠乏症等の業種別発生件数(平成8年~17年)
酸素欠乏症等の業種別発生件数(平成8年~17年) 出典:厚生労働省「酸素欠乏症等災害発生状況の分析」

建設業ではマンホール内やガス管工事で酸欠事故が多く発生

酸素欠乏事故は、建設業ではマンホール内やガス管工事の現場、地下ピットなどで起こるケースが多く、隧道やトンネル工事でも注意が必要です。製造業においてはタンク内の清掃作業やプラント内、倉庫内等で酸素欠乏症の危険があります。

主要業種の発生場所別発生件数(平成8年~17年)
主要業種の発生場所別発生件数(平成8年~17年) 出典:厚生労働省「酸素欠乏症等災害発生状況の分析」

酸欠事故発生原因のトップは「測定の未実施」

酸素欠乏事故の発生原因で最も多いのが「測定の未実施」です。酸素濃度計を用いた測定がいかに重要であるかを示しています。

酸素欠乏症等の発生原因別発生件数(平成8年~17年)
酸素欠乏症等の発生原因別発生件数(平成8年~17年) 出典:厚生労働省「酸素欠乏症等災害発生状況の分析」

酸素欠乏症になると人はどうなるか

地球の大気は、約78.1%の窒素、約20.9%の酸素、約1%のその他アルゴンや二酸化炭素から成り立っています。私たちはおよそ20.9%の酸素濃度の中で暮らしています。

一般に酸素濃度18%が活動限界(人体に影響がない限界)と言われており、作業環境の換気、呼吸用保護具の準備が必要となります。そして酸素濃度が16%以下で脈拍・呼吸数の増加、14%以下で頭痛や吐き気、10%以下で意識喪失、6%以下で最悪の場合死に至ると言われています。

【酸素欠乏症(酸欠) による身体症状の変化】

酸素濃度 主な症状
20.9% 通常の大気の状態(自然酸素濃度)
18%
  • 安全下限界
  • 作業環境の連続換気、酸素濃度の測定、安全帯・呼吸用保護具の準備が必要
16〜12%
  • 脈拍・呼吸数増加、集中力の低下、単純な計算間違い
  • 精密筋作業の劣化、筋力低下
  • 頭痛、耳鳴り、悪心、吐気
  • 動脈血中酸素飽和度85~80%(酸素分圧50~45mmHg)でチアノーゼ出現
14〜9%
  • 判断力低下、発揚状態、不安定な精神状態、溜息の頻発
  • 異常な疲労感、酩酊状態、記憶障害
  • 傷の痛みを感じない、全身脱力、体温上昇
  • チアノーゼ、意識朦朧、墜落・溺死の危険性が高まる
10〜6%
  • 行動の自由を失う(危険を感じても動けない・叫べない)
  • 虚脱、チアノーゼ、幻覚、意識喪失、昏倒、中枢神経障害
  • チェーンストークス型の呼吸、全身痙攣、死の危険
6%以下
  • 数回の喘ぎ呼吸で失神、昏倒、呼吸緩徐・停止、痙攣
  • 心停止、死亡
出典:東京労働局登録教習機関 一般社団法人中小企業特別教育協会

酸素濃度測定は「酸欠防止則」で定められた事業者の義務

酸素濃度測定は「酸欠防止則」で定められた事業者の義務

酸素濃度が低くなりやすい場所で作業する場合には、厚生労働省によって「酸素欠乏等防止規則」(酸欠防止則)が定められており、事業者には酸素濃度計等を使った作業前と作業中の酸素濃度の測定が義務付けられています。

酸素欠乏等防止規則(酸欠則)は、酸素欠乏症等防止のための対策を定めた厚生労働省令です。酸欠則によって、酸素が減少しやすい傾向にある場所で作業する場合には、「①測定日時、②測定方法、③測定箇所、④測定条件、⑤測定結果、⑥測定を実施した者の氏名、⑦(測定結果に基づいて酸素欠乏症等の防止措置を講じたときは)当該措置の概要」の7項目を記録し、3年間保存することが義務付けられています。

また、酸欠則が定めた場所で作業する場合、事業者は「酸素欠乏危険作業主任者」を選任しなくてはなりません。なお、酸素欠乏危険作業主任者は、労働安全衛生法が定めた作業主任者のひとつであり、酸素欠乏危険作業主任者技能講習または酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者講習を修了した者の中から選ばれます。

酸素濃度計の種類と使用方法

酸素濃度が低くなりやすい建設現場やタンク内、地下室等で作業を行う場合には、酸素濃度計を使った作業前と作業中の酸素濃度の正確な把握が欠かせません。酸素濃度計は、作業員の命と安全を守るための必需品と言えるでしょう。

酸素濃度計には作業員が胸ポケットなどに入れて作業中も持ち運ぶことのできる携行タイプと作業現場の壁にかけて酸素濃度を測定する壁掛けタイプがあります。アクティオのネットレンタルではこの内、携行タイプを用途に応じて複数種類ご用意しています。なお、携行タイプの酸素濃度計は、「作業前」「作業中」の2つの局面でお使いいただけます。

作業前の安全確認

マンホールやピットなどにコードの先端を投げ入れ、作業場所の中の酸素濃度を計測します。

作業中の安全確認

作業中は酸素濃度計を作業着の胸ポケットなどに入れ、酸欠状態に陥らないように作業中の酸素濃度を常時計測します。